大海もた子、完全独立の背景
「どうして卒業したの?」というお声、たくさん頂いています!(大嘘)いやぁ、誰も興味ありませんよって言われたらもうハイ、終了〜
なんですけれども。
これはいわゆる私個人の意見というか、どちらかというと独り言みたいな感じになるので、興味のある方も興味のない方もフーンって見てってください★(強制)
そもそも最初私は「キラキラふわふわ玉ボケ絵本の世界なロケーション撮影」が好きでした。バズーカみたいな望遠レンズをつけて、右手首を複雑骨折しながら亜脱臼するレベルの重量のカメラで娘をバッシャバシャ撮ってました。
だからこそ所属していた元プラットフォームにものすごい憧れがあったのですね。本当にすごいですよ。皆さん本当に写真が綺麗で美しくて、その辺のぺんぺん草しか生えてない(キッタナイ)公園でさえ魔法がかかったみたいにキラッキラになるんです。
これはもう、どんな手を使ってもこんなふうに撮れるようになるんだー!と一念発起。そこから努力で滲んだ血でメンタルの豆腐を茹でるような2ヶ月間を過ごし、晴れてカメラマンデビューを果たしたわけですね。
プラットフォームが集客をしてくれるので、指名をしていただいたら撮影してを2年ほど続けていたのですが、徐々にあることに気づき始めたんです。
それは…
「お家撮影多い」
そう、私はキラふわ玉ボケ絵本の世界カメラマンになろうとしているのに、気づいたらほとんどの依頼が「家」!
季節の花がどこに咲いてる、この公園は撮影許可がいる、
穴場のスポットはどこだ、なんてカメラマンたちが話している中
今日も私は初めましてのお宅をピンポンする毎日。
申し訳ない、けど、正直にいうと、
本当に楽しすぎる。
0歳さんがいるご自宅では我圧倒的無力也〜と言わんばかりに「チョーン」とリビングに設置されているホニャホニャちゃんに会える。
リビングにはパパとママの結婚式の写真が飾ってあって、生まれてくるベビちゃんを思って買ったであろう真新しいおもちゃや絵本が並べてあって、
おむつもまだちゃんと1回1回袋に入れて捨ててて…
ハイハイ期の赤ちゃんなら、触って欲しくないもの全てがウィンガーディアムレヴィオーサされていたり、柵が設置されてて柵の前で赤ちゃんが絶望の雄叫びをあげていたり、予測不能なかわちい動きを披露してくれたり…
まあ何歳さんがいても良いんです。
家で撮るから、そのご家族の生活の影が写る。それがストーリーを紡ぎ、唯一無二な写真をお渡しできる。
それが病みつきになってしまって、気づけば「ご自宅撮影」、さらには「日常撮影」の虜になってしまったんですね。
そんな私ですが、もちろんお宮参りや七五三、バースデー撮影のご依頼もたくさんいただいていました。
キメッキメの写真だってもちろん撮れるのよぅと、望遠でバーン!カードなら絶対SSR!ときらふわの写真撮りますよね?
でも納品の後に高確率でお客様に言われることは、
「合間合間に撮ってくれたこの写真が特にお気に入りですー!」
なんてことが積み重なって積み重なって…しまって…
気づけば「太もものおしり」とか「コップをぐい飲み干した時にできる下唇のシワ」とか「両手を後で組んで歩く最年少校長先生」とかにものすごい価値を感じるカメラマンになってしまいました。
私が元々ヘンタイだったわけでは全く絶対決してないですからね?
ご依頼いただく大半はママからなんですが、
なんでか昔から知っているママ友みたいなテンションになっちゃうことが多くて。それでそんなテンションで話しながら写真を撮っていくもんだから、そういうコアな赤ちゃんの胸キュンポイントの話になってしまうんですよね。
これはもう、共犯ですね。
しょうがないですね。
そうなってくると、当然といっちゃぁ当然ですが、所属のプラットフォームだと異色な部類になってくるんですよね。でもここまでは良かった。全然良かった。
段々とね、私の中で目が外に向いてきたんです。
私はこのプラットフォームに憧れて、ここの世界しか知らないけれど、
外の世界ではどんなカメラマンがいるんだろう。
どんな想いをもって、どんな写真を撮ってるんだろう。
と、いろんな世界を見る旅に出ることにしたのです。
そして出会った「日常写真」をメインで撮るカメラマンの方々の考えにズブズブどっぷりたっぷりむっちりみっちり浸かりまして。
納品枚数、納品形態、場の切り取り方、レンズの考え方、寄り引きの考え方、縦写真と横写真の考え方、お宮参りや七五三撮影の考え方、そもそも写真というものをどう捉えて撮影しているのか。
これまで私が「これが正しい」「これが普通」「これが常識」だと思っていたこととうまくかけ合わさって、これは私にしか撮れない写真が撮れるかもしれない?と生意気にもそんなことを考えるようになったわけです。
そんなこんなで、「一人でやってみなさい」という天の声(cv.自分)に従って、独立に至ったわけです。
私にしか撮れない写真〜★(ドヤァ)と言いつつも、私はどこにでもいる、ポケモンでいうところのラッタくらいのヘーヘーボンボンなカメラマンでして、
私の写真を見て感動で手足が震えたり、涙が止まらず髪の毛が涙の海にぷかぷか浮かぶこともありません。(このネタわかる人いる?)
私の写真から何か感じていただけることがあるとするなら、圧倒的に「親の顔がたくさん残ってるなー」とかですかね。
これは当然といっちゃ当然ですが、私がカメラをもっているので、私のカメラロールに私はほとんどいません。ランキングとしては
第一位:子どものピン
第二位:夫と子どもの2ショットもしくは3ショット
第三位:自分と子どもの自撮り(iPhoneの真実を写すインカメによりシミ増量ver)
こんな感じかな?
そしてこれは私だけじゃなくて全国の、いや、全世界共通の出来事ではないのかと。むしろ事件ではないかと。有罪なのではと。
もちろん世の中にはいますよ。「嫁グラファー」という名の、嫁と子どもちゅんをめっちゃ撮ってくれるパパカメラマンたまにいる。(ウラヤマシーーーーッ(爆音))
そんなこんなで私のカメラロールに私と子どもの写真は一向に増えることはなく、その少しの後悔が雪のように積もりに積もって、「そろそろ屋根雪でも下ろさねかん、どっこいしょ」の気持ちで私は親の顔がよく見えるように写真を撮ります。
ね、親の顔よく見えるでしょ。
だいーぶ話がそれましたが、完全独立の背景、それは
「方向性の違い」
という何ともまあ陳腐でありきたりでバンドかってツッコミきそう、
だけど自分の中ではとても大切な理由でした。チャンチャン
ここまで読んでくれてありがとうございました。
眠気が来たのでもう寝ます。
写真撮るのと同じくらい文章を書くのは楽しいなぁ。スヤァ
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