散々「七五三の出張撮影いいですよぉ」
「お支度からの撮影、最高ですよぉ」
と豪語しているワタクシですが、

今年3月、娘3歳の七五三を執り行いまして。
世の中の大多数のご家庭と同じ「手配のほぼ全てを担った」親として、
七五三に対する見方がすこーし変わったのでシェアしたいなと思います。

結論、七五三準備超大変です。ドン!
そしてお支度撮影がその難易度を大幅に上げています。ドドン!
でも、お支度からの七五三撮影でしか摂取できない栄養があります。ドドドン!

(photo by cuicuiphotoworks)


子一人でこんなに大変なら、5歳3歳とか、7歳3歳とか二人以上主役がいるご家庭はもっともっと大変なのではと推察します。(みんなすごい)

お支度から撮影しない、神社の参拝のみの同行撮影の場合は
神社の御祈祷の時間を最初に決め、それに合わせてカメラマンに入ってもらうパターンが多いと思うので、
カメラマンとの打ち合わせはまだ少なくて済むのですが…

お支度から撮影となると
着付け師さんとカメラマンのスケジュールをうまく噛み合わせないといけません。
御祈祷の時間、着付け師さんが入る時間、カメラマンが入る時間を考慮して当日の予定を組み、各人を手配します。
そこが寸分でも狂うとまた時間や日程をいちから調整し直し…
雨天や体調不良での延期でまた振り出し……

やってられるか!と半ばやさぐれた結果、
我が家は「今年一番の大雨だけど七五三を強行」という
おったまびっくりの選択をします。
(そして遠方に住む両家は誰も「延期しろ」と言わなかった。今考えるとすごい。)

見えますか、この雨。
このレベルの雨が前日から「もうどう足掻いてもこの日は雨。しかも特大のね!」
としたり顔で私に話しかけてくるのですよ。
よりにもよって大雨のカードを引き当ててしもうた私たち家族ですが、
どうしたことか、家族の誰もそう悲観してはいなかったんですよね。
雨だ、どうしよう。オワッタ…。
とは誰も言わず、粛々と雨対策をして七五三に臨みました。

それは私たち家族が七五三というものを
「着物を着て神社で写真を撮る行事」ではなく、「娘の成長を祝い、神様にお礼を言いにいく日」という共通認識があったからなのかなと感じています。

もちろん私はカメラマンですし、
「いい写真を残したい!!!」
という気持ちは人一倍強く、環境が許すことならばリスケして暖かい春の兆しを感じながらポカポカの超お天気の中迎えたいという気持ちはありました。

で、も、
実家が遠方だとか、お仕事の都合とかで延期はできないっていうご家庭は少なからずあると思うんです。
そして天気を操ることができる人間は今の所いない。
(どっちかっていうと私雨女ですし、もう詰み!)

(前日作って吊るしたてるてる坊主、当日までにほぼ墜落。もはやこれまで。)

そして実は雨の日の撮影は、決して悪いことばかりではありません。
七五三のハイシーズン、混みやすい神社も
雨だと人が全くおりませんので、写真に他の人が写り込むということが避けやすくなります。

そして、私が大雨の七五三を強行突破したのには「お支度撮影」があったからだと断言できます。
もちろんいただいた神社の写真はとっても満足しています。
ですがもし大雨神社の写真オンリーだったら、ほんのひとしずくだけ後悔が残っただろうなと感じています。

それほどまでにお支度の様子というものは満足度が高かったのです。

七五三を「娘の成長を祝い、神様にお礼を言いにいく日」と表現した私ですが、このお支度パートはその娘の成長を如実に写してくれているなと感じるのです。

私の中の小田和正が「ラ〜ラ〜ラ〜」と歌い出すのです。

ああ…このブログを書いている今も目から魂の汗が…。
少しずつ「大人」のようになっていく様子を見ていると、生まれてから今日この日までの日々が脳裏を掠めるのです。
もう言葉は不要ですね。写真を見ていただければ
最初に記した「お支度からの七五三撮影でしか摂取できない栄養がある」といった意味がよくわかると思います。
我が家の宝物です。
(アルバムは自分の家用と、両家用で3冊買いました。)

ちなみに我が家のプリンセスは俗にいう「オマセサン」でして、草履のことを「ガラスの靴」と表現するほど浮世離れしたファンシーワールドを生きていらっしゃるので、
お化粧やお着物にノリッノリでした。
ですが、お着物を着ることや草履を履くことについて
泣いちゃう子、結構いらっしゃいます。

さあ、そんな時はどうするのが良いんでしょう。

流石に長くなってしまったので、それはまた次回。

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ではまた。